3月 13

朝焼けに向かって

先日、いつもよりかなり早くワンコのお散歩に行きました。その日は私が早朝に出かけなきゃいけなかったので、ワンコのせいではありません。外に出てみて、まずビックリしたのが、空にはまだお月さまが見えてたってこと。それも、まん丸で眩しいくらいの明るさだったんです。思わずワンコの足を止めてしまうほどでした。そして、もうひとつ、東の低い空がオレンジがかったピンク色に染まっていたんです。朝焼けです。夕方のお散歩の時と今のこの景色は同じだなって思いました。でも、方向は逆です。夕焼けは西の空ですもの。遠くから鳥の鳴き声も聞こえてきて、とても清々しい朝でした。こんな風に朝焼けを見たことって初めてかもしれません。そういえば、いつか読んだ小説で、主人公が朝焼けに向かって歩いていく場面があったけど、その時、私はあまりイメージができませんでした。自分の中ではなんとなく夕焼けを思い浮かべていたかもしれません。けど、その時「こんな風景の中を主人公は歩いていったのかな」って思ったんです。仕方なく出かけた早朝のお散歩だったけど、なんだかすごく得したような気分になりました。そんなだから、急いでたはずなのに、ちょっとゆっくり時間を掛け過ぎてしまいました。「大変!」と慌てて家に向かって走り出した私と一緒に、ワンコも嬉しそうに走り出しました。

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2月 28

心を麻痺させる錯覚の幸福感

「心が満たされるためにすること」とはどんなことでしょうか。美味しい物を食べること、眠ることなど人によってまたその時により、欲求を満たすものは異なってくると思います。その中でも「自分の中のテッパン」と呼べるものがあり、アドレナリンが頭と体を巡り少々興奮状態になるような行動は、快感という言葉がぴったりなのです。
以前読んだ小説には、買い物が大好きな女性が描かれていました。病的にファッションアイテムを購入してしまうことが悩みでもあり、至福を感じることでもあったのです。裕福な男性と結婚した彼女は一部屋分のクローゼットに洋服や靴、バッグなどを収納していました。また購入した後に一度も身に着けていない高級なアイテムも数多くあったようです。夫はそんな妻の行動を理解しようとしつつも普通ではないと感じ、ある時妻に優しくそのことを話します。妻は夫の言葉を受け止め、その欲求を抑えることができないことを認めます。そして一度も袖を通していないコートをショップへ返しに行った帰り道に事故に遭い亡くなってしまうのです。夫が買い物についての話をしなければ、彼女は死なずに済んだのかもしれません。しかしその価値観の違いを話し合うことは必要だったと感じます。心が満たされると感じていることは、実は頭の中だけで企てられていることで、心と体は満たされていないことは多くあるものだと思います。辞めたくても辞められないこと達と向き合う時、初めて自分にとって本当に心地よいことは見えてくるものなのかもしれません。

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2月 13

見上げれば夜の雲

一日に何度かワンコのお散歩に行きます。必ず行くのは、朝と夕方。でも、夜寝る前にも行くことが多いです。以前は夕方に行けば翌日の朝まで大丈夫だったのに、最近は歳をとってきたからか、朝まではもたないようで、22時から24時の間くらいに鳴きだすことが多いんです。だから、疲れていても仕方なくお散歩に行く羽目になるんです。
先日も、今日は大丈夫かと思って寝ようかと思っていたら、突然鳴きだしたんです。「今から?」という気持ちで、めんどくさいなっていう思いでいっぱいでした。けど、さすがに朝までオシッコを我慢させるわけにはいかず、出かけました。ワンコは私の気持ちなんて関係なく嬉しそうに小走りです。そして、すぐに帰ろうと思ったのに、なかなか帰らないんですもの。家の近くをくるくると歩きました。その時にふと空を見上げたんです。夜中なのに、ちゃんとはっきり雲と空が見えていたんです。色んな形の雲がありました。空全体が暗いだけで、そのコントラストは昼間と同じです。夜中の空ってこんなだったかな。もっと全体に真っ黒なイメージかと思っていたけど、違いました。そういえば、こんな夜の雲を題材にした小説があったっけ。作者もこんな風に夜空を見上げてそのタイトルを考えたのかなぁなんて思うと、もし違っていたとしても、感慨深いものがあります。ワンコはそんな私の感傷に浸っていることなんてお構いなしです。自由気ままにお散歩を楽しんだら「さぁ、帰ろう」とばかりに今度は私を家に引っ張って行きます。やれやれ。

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1月 30

その恩恵を受けました

この前、職場に届いたDMのような封書。けっこう分厚くて何の書類かなという感じでした。でも、上司への重要な書類ではなく、あるところからの調査の依頼だったんです。実際にはアンケートに近いかもしれません。普通なら、そのようなものは特に答えることはせずに処分することが多いものです。でも、その調査には上司が回答していたんです。だって、ポストに出しておいてほしいと頼まれたんですもの。たまたま興味ある内容だったのかもしれません。
でも、そんな風に考えていたら、上司に呼ばれました。そしたらなんと図書カードをもらったんです。役に立つだろって。私が本好きなことは職場ではみんな知っています。いつも小説を読んでいますもの。けど、どうして急に図書カードを?って思っていたら、なんとあのアンケートに同封されていたんですって。へぇ、なかなかの手段です。図書カードが同封されていたら、やっぱり答えますよね。返答しないままカードだけもらうなんてできませんもの。いきなりの依頼ではやっぱりちょっとした心遣いがないと答えてもらえないってことですね。
でも、なんだかその方法、私は気に入ってしまいました。何かをお願いするときには、やっぱり手ぶらではお願いできないですもの。図書カードが高いのかどうかは別にして、お願いする気持ちが見えます。だから、上司も回答したんだと思います。そして、私はその恩恵を受けたってことなんです。

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1月 17

何が起こるかわからない

先日の仕事からの帰りのことです。電車の乗り換えで待ち時間があったから、ホームに並びながらスマホで電子書籍を読んでいました。そんな時には、紙の本より電子書籍が便利なんです。スマホで読むことができますもの。じっくり座っているときなら、紙の方が好きなんですけどね。そしたら、小説の画面が突然変わって、着信があったんです。それは学生時代からの友人からでした。もうすぐ電車が来るから長電話はできません。「ごめーん。今、駅で……」と言うと、彼女からは驚きの情報が入ってきたんです。ときどき彼女とランチに行ってたホテルが倒産したって。「うそー」思わず大きな声が出てしまって、横の女性に見られてしまいました。それ以上の電話は無理だから「LINEにして」と頼みました。けど、乗ってからもしばらくは立っていたから、あまりLINE,もできず、話しができたのはようやく座れてからです。彼女の情報によると、突然の閉館だったらしいです。前日まで普通に営業していたっていうんですから。けど、ホテルなんだから、レストランはまだしも、宿泊の予約があったんじゃないのかな。関係ないけど、心配してしまいました。ランチバイキングがあって、美味しかったんだけどな。そういえば、最近はどっちかというと空いていたかな。けど、そこが私たちにはお気に入りだったんですけどね。満員だとゆっくりランチを楽しめないから。でも、営業する立場からすれば、当然、お客様は沢山来てもらわなきゃ困りますよね。もちろん、ホテルの人は相当大変だとは思いますけど、私たちにとってもかなりショックな出来事でした。世の中、何が起こるかわかりません。

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1月 03

何かある気がします

今、読んでる小説に出てくる女性がなんとも憎たらしいんです。今までこんな人に実生活では出会ったことがありません。主人公の女の子が嫌いになるのも無理はないと思います。だって、会うたびに、カチンとくるようなことを言うんです。というより、ある男性を間に挟んで敵対心をむき出しに感じるんですもの。はっきりした顔かたちは見えないけど、イメージは私の頭に中にしっかりと出来ています。黒髪のロングヘアで、スリムな体型、神経質そうな顔立ちで薄化粧で……。そして、甲高く尖がった声。私なら「いちいちうるさい!」って叫んでしまいそうです。だから、主人公が用件だけ済ませたら、一刻も早く帰りたいとか、彼女に会わなければいけないと考えると憂鬱になるという気持ちがよくわかります。もちろん、ふたりともその男性の恋人ではありません。けど、きっとお互いに相手が邪魔な存在だと感じてるんでしょうね。
もちろん、私は当然、主人公派です。感情移入してしまいますもの。ただ、なぜか物語の先では何かがあるような気がするのです。このまま、憎たらしい女性のままでは終わらないように思うのです。全く根拠はないんですけどね。だから、今は読みながら『キーっ』と腹が立っていますけど、どこかでどんでん返しがある予感がしています。だから、この先がよけい楽しみなんです。

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12月 20

オープンが楽しみすぎ!

大きな建物の工事が始まったら、何が出来るのかとすごく楽しみになります。一から建てているときもあれば、最近はクローズしたお店やデパートなどが新たな形でオープンすることもあります。どちらにしても、新しいショッピングモールやビルが出来るのはワクワクします。どんなテナントが入るのかも興味のあるとこところですしね。雑誌に取り上げられることもあって、それこそ日本初上陸なんていう文字を見かけたら、そりゃもう飛びついてしまいます。
実は、そんなビルが職場の近くにあるんです。女性をターゲットにしたお店が沢山入るみたいです。通常なら男女どちらの商品も取り扱っているショップでも、そこでは女性専門ショップにするところがいくつかあるらしいんです。思い切りましたよね。でも、女性からすれば嬉しいですけどね。
それから、私が楽しみなのは巨大書店がオープンするってことです。まだ詳細はわかっていないみたいなんだけど、店内のイメージを描いたイラストを見ただけでもテンションが上がります。いつも行くショッピングモールにもかなり大きな書店があります。そこは、なかなかの品揃えだと思うし、お取り寄せになっても早いから安心なんです。けど、スペース的にも巨大書店というだけあって、比べものにならないくらい広いみたいなんです。「そんなに広くしてどうするの?」なんて嬉しすぎて笑いがこみ上げてきます。そこで一日中楽しめるようなスペースになる予定なんだそうです。もう楽しみ過ぎます!

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12月 05

嬉しくないけどわかります

このところ、なぜか肌が荒れるんです。不規則な生活をしているわけでもないのにです。今までそんなことがなかったから、とまどってしまいます。そして、肌の調子が悪いと、精神的にすごく影響するものなんだって初めて知りました。
以前読んだ小説の中で、主人公が「その日の肌の調子で恋人と仲良くできるかどうかが決まる」って話す場面があったんです。それを読んだ時には、全然ピンとこなかったのに、今ならわかります。そういうことだったんだって。気持ちが晴れないと、前向きに物事を受け止められなくなるから、優しさもマイナスになってしまいます。そうなると、ケンカを売ったり買ったり、となるんですよね。
私だって、朝起きて、鏡を見たときに肌が荒れていたら、一気にテンションが下がりますもの。周りの目も気になりますしね。だから、マスクをしてサングラスをして職場に行きたくなります。いえ、できるならもう家にこもっていたくなってしまいます。今は雑誌で見かけたお手入れを取り入れて、できるだけ刺激を与えないように気をつけています。でも、気づかないうちに間違ったお手入れをしていたことがわかったから、ある意味良かったとも言えます。そして、思わぬことで小説の主人公の気持ちまで理解できてしまいましたしね。

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11月 20

無かったら寂しい

この前、職場の最寄り駅の広場でフリーマーケットがありました。時々、開催してるから、時間に余裕のあるときにはグルッと回ってみます。余裕のないときには、小走りにササッと見て、職場に向かいます。いつも観光客の人たちで賑わっています。いつの時代のものかと思えるようなレコードなんかもあって楽しいです。本が置いてあるブースもあるんだけど、意外に高いんですよね。高いというと語弊があるんだけど、フリーマーケットにあるものって古本なんだから、もっと安くてもいいんじゃないのかなって思っちゃうんです。もしかしたら、すごく値打ちのある物もあるのかもしれませんけどね。私はというと、本のブースがあれば必ず見るけど、ほとんど買ったことはないです。なぜって、あまり買いたいものがないんです。だから、「どうせないだろう」っていう気持ちで全く期待することなく回っているから、たまに興味のある本があった時には、掘り出し物を見つけたという気持ちになって、すごくテンションが上がります。
けど、先日は本のブースがなかったんです。いつも期待していないのに、なければないでガッカリ感がハンパなかったんです。気持ちが落ち着かないというか、そのうちざわざわと心が騒いでくる始末です。びっくりだけど、無意識のうちに私ってフリーマーケットに期待してたみたいです。

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11月 06

リカちゃんは読書家

この前、とっても面白い記事を見つけました。永遠の11歳、着せ替え人形のリカちゃんのインタビューなんです。私が子供の頃にもリカちゃんは大人気。女子ならかなりの確率でリカちゃんで遊んだことがあるんじゃないかな。けど、こんなに永く愛されてるなんてすごいなって思います。
記事によると、リカちゃんはSNSをやってて、ツイッターで日々のことをつぶやいているんだって。それは知りませんでした。進化してますね。そして、趣味は読書なんですって。これは意外です。自宅でのお気に入りの時間は、図書館で借りてきた本を読んで過ごすことなんですって。けど、そのあとの言葉が素晴らしいんです。読書は家にいながら遠くに行ける心の旅だと思うって話してるんですもの。なんて的確な表現なんでしょう。そう言われれば、確かにそうです。だから、私も小説がやめられないんですから。でも、これって名言ですね。リカちゃん、恐るべし。
そして、なによりのお気に入りは、雨の日に雨音を聞きながら読書することなんだそうです。夢中になって時間忘れるほどっていうんだから、こっちは彼女が小学生だってことを忘れそうです。私は、休みに雨だと小説日和って考えるようにしています。けど、雨音を聞きながら……なんて考えたこともありませんでした。なんだか、ちょっとロマンチックな響きですよね。「雨音を聞きながらの読書がお気に入り」って、そのセリフ、いただきます!

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