ファッション雑誌に載っていたとても面白い記事を見つけました。それは「地下鉄で読みたい本」を紹介したものでした。ファッションブランドのエディター、小説家、芸人、ミュージシャンなどが「これ」という一冊を挙げており、どれも至極のチョイスだったように感じます。また何故この本を紹介したかの解説も書かれており、「この気持ち分かるかも」と思ったのでした。
例えば海外の作家が書いたSF小説です。シニカルでユニークな作品らしく外が見えない閉ざされた空間を走る電車にぴったりの作品のように感じました。小説の紹介文を読んでいたら私も無性にこの本の世界に浸りたくなりました。またある人は電車に乗っていた時に小学生の女の子が食い入るように読んでいた児童書を挙げていました。私も小さい頃に図書館で借りたことがある物語だったので、とても懐かしく思ったものです。
電車で本を読むことは多々あるものですが、走る空間によって作品を変えるという意識は持ったことがありませんでした。そのためこの記事はとてもユニークで斬新だと感じました。
都心部にはとにかくたくさんの路線が走っています。特に地下鉄は土の中に存在するまるで小宇宙のようなイメージがぴったりだと感じます。外の風景を見ることができないためどこを走っているのか分からないけれど、目的地には必ず辿り着く乗り物である地下鉄。今後乗る機会があれば私もSF小説を片手に物語の世界をじっくりと味わいたいと思います。
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