2月 03

車内ではページを捲る音のみ

最近ドライブをする機会がとても増えてご機嫌な私。ドライブ大好きなんです。自分が運転するわけではないからかもしれませんが、車でお出かけってなんだかワクワクしちゃいませんか?目的地が特に無くても、ただ走らせているだけで充分楽しいんですよね。色んな友達と行く機会があるんですが、その中で一人だけ、必ず小説か何か暇つぶしのものを持っていかないといけない友人がいます。運転自体は好きらしく、私から見ても上手だと思うんですが、本人は超集中して運転しないと駄目なようで、ハンドルを握っている間は話しかけてはいけないというルールがあるんです。はじめは景色を眺めたり、音楽を聴いたりして一人過ごしていたんですが、そうなると時々無意識に話しかけてしまって、友人の気を散らせてしまう様子。なので完全に黙している為にと、彼女の車で出掛ける時は必ず小説を持参するようになりました。読書中なら私も夢中になっているので、あっという間に目的地まで到着してしまうんです。同じ空間にいながら各々沈黙のまま違う事をしているという、なんだか変なドライブですが、よく一緒にいるので急ぎで話したい内容も無いし、これはこれで楽しい時間を過ごす事が出来ています。

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1月 19

生きる事は螺旋のようなもの

先日出会った作品にとても興味深いことが書かれていました。それは娘が高校生の時に姿を消した母からの手紙からでした。
人間は巡りながらいつまでたっても同じような過ちを犯し、同じような道を歩んでいるようにみえます。しかしながらその円を描くような道は決して同じことを繰り返しているのではなく、少しずつ成長を遂げたり新しいことをしたりと進化しているのです。それは円を描くというよりらせんを描いているというほうが等しいのではないかということが書かれていました。とても漠然とした例えですがこの文章を読んだ時、私の心を強く打ちました。今までの自分のことを考えてみても同じよう行動をすることで失敗踏む事や、後悔することはたくさんあるものです。また風水学などでも10年毎に人は同じ道を辿ると言われているそうです。この同じような出来事が起きた時に、過去と同じ過ちをおかさないようにすればよい方向に運気は向いていくと聞いたことがあります。しかしながら、自分の感情や考えを優先させてしまうと、同じことを繰り返さないということは難しく感じるものです。
この物語では、母からの手紙を受け取った娘は新たなスタートラインに立つことを心に決めます。今まで過ごした土地を出て、全く知らない人達がいる環境で新しい仕事と人間関係をスタートさせるのです。それは数年前にその土地を飛び出して都会に出た時の心の拠りどころのなさと寂しさを埋めるためとは全く違った気持ちで挑むスタートでした。その後よきパートナーを見つけ彼女は生まれた土地へと戻り、その土地で生きてゆくことを決めます。
生きるということはこの物語が描いたことそのままなのではないかと感じます。失敗を恐れては何も出来ないし、過ちや後悔をするのも生きている過程として大切なことなのです。そんな様々な思いを胸にどう生きるかが、どんな線を帯びた螺旋を描くことが出来るかの決め手になるのだと感じました。

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1月 04

モテル女性とは

モテル人について考えてみました。そんな風に考えるきっかけとなったのは先日読んだ1冊のマンガからでした。このコミックに登場する主人公は仕事ができるいい男2人からアプローチを受けています。真っ向勝負が出来る骨太の男性です。草食という言葉が話題に挙がる昨今では珍しいタイプといえるのではないでしょうか。しかしながら、主人公もまた筋が通った女性です。そのため流されることなく自分で考えて決断をして前に進むタイプのようです。はためからみると少々融通が効かないと捉えられがちですが、そんな一筋縄ではゆかない女性だからこそ男性を夢中にさせるのではないかと思います。
このマンガはそんな彼女が作るお弁当もまた読者の心を掴んでいます。複雑な家族関係で育ち、幼い頃は山合の寺に預けられていたということもあり、「粗食」をテーマに美味しくも体によいものばかりです。それを考えると主人公の人格と供に料理上手なところも男性の心を引き寄せる大きな要因なのだと考えられます。「胃袋を掴む」という言葉もあるほどなので、美味しいご飯が作れる女性は有利なのでしょう。彼女はモテ期に差し掛かっているといえます。どうかこのいい波に乗って、彼女ならではの決断をしてほしいものです。

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12月 19

読書とコーヒーと美味しい香り

数週間前のことです。以前から入ってみようと思っていた喫茶店に足を運んでみました。その日は休日ということもあり、ランチの時間を少し外した時間でも人はあとを絶ちません。この喫茶店は駅から1分の場所にあり、いつもこの駅を利用する時に気になっていたお店でした。朝は早くからモーニングを出し、ランチにはホットサンドやパスタもメニューに加わります。お店の前を通ると時間を問わずお客さんが席に着いて食事をしたり、コーヒーカップを傾けている姿を目にします。人がひっきりなしに入るということは、居心地が良い空間だということなのでしょう。この日は私も予定までの時間、この喫茶店で時間をつぶすことにしました。早速カウンターの席に通されて、ブレンドコーヒーを注文しました。オーダーをした後はバッグの中から単行本を取り出し読んでいたのですが、ランチの時間帯ということもありナポリタンのよい香りと目の前にあるガラスケースにあるアップルパイやチョコレートケーキ、お手製プリンが目に入ってしまい、どうしても食事に気を取られてしまいます。この日は家を出る時に軽い昼食を取ったので空腹は満たされているはずなのに、見るもの全てが美味しそうに感じてしまうのです。せめてプリンでも食べようかと考えながらも読んでいた本もとても面白くてなかなか読むのを辞められず、1時間ほど長居をしていたことに気付きました。予定の時間に迫っていたのでこの日はブレンドコーヒーだけを飲みお店を出ました。あれから時間は経ちましたが、ナポリタンの香りとケーキのガラスケースはいまだに忘れることが出来ません。また近々立ち寄って単行本を片手にコーヒーとスイーツ、または香り豊かなナポリタンを頼もうと思います。

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12月 05

クールでカッコいい女性

10年位前から注目しているモデル兼写真家の女性がいます。美しさの中にある凛とした佇まいがカッコよくて、憧れの存在です。友人にこの話をしたところ、彼女もファンだと話してくれました。このアーティストの現在の年齢は45歳位ですが、今でも美しい佇まいは健在です。家族の職業はモデルやアーティストということもあり、幼い頃から洗練されたかつ美意識の高い教育を受けていたことを感じさせます。
この方は女優としても活躍しており、20年以上も前に出た映画では出家した僧侶の役を演じ坊主姿で映画に出演していました。その姿もまた美しくとても凛々しかったことを覚えています。
数年前にこの方が書いたエッセイを読んだことがあります。日々の生活をとても大切に生きている随筆は今でも心に残っています。そしてつい最近部屋の整理をしていたところこの本を見つけたため、再読を始めました。読み返していてもクールな生き方は健在です。同性から見て「いい女」とはやはりどこかクールでそれでいて女らしさも忘れない人なのではないかと感じます。
生きてゆく中で目標に出来る人物がいることは大切なことだと思います。書籍や映像を通して「こんな人になりたい」と思える人々に出会えることはよいことです。それは自分自身が「いい女」になるためにも押さえておきたいところです。

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11月 20

和のエッセイから思い出したこと

和装を楽しむことについて書かれたエッセイを読みました。自分に合った着物の選び方や気をつけること、またそのシチュエーションで自分らしい時間を過ごすことなど女性としてためになることがたくさん書かれた作品でした。この本を読んだ時に私は数年前に参加した講座のことを思い出しました。この講座ではワンコインでゆかたの着付けを習うことができ、とても有意義な時間を過ごすことが出来たものです。しかしながら今まで浴衣を着たのは1度だけということもあり、和装に馴染みのない生活を送っていた私にはこの時間は試練でもありました。帯の結び方も立ち振る舞い方も全くと言っていいほど分からなかったため、着付けを習得するところまでは行かず、ただただ浴衣に袖を通して先生の施しを受けることだけで精一杯でした。そんな状況ではありましたが、和装を身に纏うことで心が凛となることを知ることが出来たことは一生の宝物だと思います。着付けは要となることをしっかりと把握しなければ、せっかく綺麗に身に着けても時間が経つと崩れてしまうことも多々あります。そのためノウハウをしっかりと知ることが大切です。そのノウハウを得ることがどれだけ難しいかを身を持って知ることができたのもよい経験だと思います。先日読んだエッセイに出会うまで、教室に参加したことが記憶の中から喪失していました。あの日のことを思い出したこともありまた機会があったらじっくりと和の世界を向き合ってみようと考えています。

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11月 06

女としての魅力を高めること

女子力とは何かを考えてみました。女として生まれたからには、その人生を楽しく充実したものでありたいと願う私にとってそれはとても大切なことだからです。しかしながら余りにも漠然としていてなかなか答えを出すことが出来ません。しかしながら自分にとって目標にしたい人物像とは何かをじっくり考えてみたところ、外見や容姿だけではなく、熱いハートを持つ人でありたいというのが私の答えでした。
今まで読んできた本の中には、昭和の映画史を飾った女優達のエッセイも数多くあります。映画の世界で芝居をすることに力を注いだ彼女達は、しなやかさと芯の強さを兼ね備えた魅力的を持ち合わせています。そんな人達が書いた作品を読むことは生きる上でとてもよい勉強になるものです。そしてそこから学ぶのは女子力ではなく人間力という言葉が近い気がします。
第一印象はルックスや立ち振る舞いから得るものが多いと言われますが、やはりハートも大切だと思います。美しい人は表と中身の美しさを兼ね備えているからです。日本映画史に名を刻む女優達は、内面の凛とした芯の強さと計り知れない情熱を持っていることを書籍や作品から感じ取ることが出来ます。丹精込めた書かれた本からは、表面からは伺い知れない芯の部分を学べることも魅力的なのです。年を重ねてゆく中でこうした作品に出会えることはとても幸せなことだと感じています。

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10月 23

カッコいい女性が書く本の魅力

幼い頃から芸術に慣れ親しんできた一人の随筆家が執筆した本を読んでいます。この随筆家は戦前に産まれ第二次世界大戦を体験した女性です。夫は実業家で歴史的にも名を残す男性です。この人についての書籍も本屋に足を運ぶとたくさん目にします。この女性随筆家はこの世を去りましたが現代に生きる女性達にもファンは多く、タフで独自の価値観や生き方を持ったカッコいい人です。今読んでいる書籍には日本の古典文化や陶器などに関する文章が書かれていてとても勉強になります。この女性は両親の影響もあり、幼い頃から能を習っていたそうです。小さな頃から芸術を学んでいたこともあり、美的センスは天下一品です。そしてとても恵まれた環境で育ち、それを受け入れることでよい本を多々残しているところもまた素晴らしいと思います。
私は現代に生きている人だけではなく今は亡き人の書籍を読むことが好きです。どの時代にもカリスマ性が高い作家はいるもので、現代に生きる私達にもたくさんの知識や考え方を教えてくれます。特に女性作家や随筆家には波瀾万丈な人生を送る人も多く、作品からは生きるヒントを与えてくれるものです。今読んでいる書籍からも日本の古典芸能や芸術作品を学びつつ、いい女になるための心得を得たいものです。

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10月 08

心を穏やかに保つ一人時間

気持にゆとりを持ってのびのびと優雅に暮らしたいと思うことがあります。日々の仕事や家事など生活に追われていると、自分らしさや大切なことを忘れてしまいがちになります。その期間が長ければ長いほど心の拠りどころが分からなくなってしまい、自分の価値観や大切なことを失いがちになるのです。こういう生活を続けていると自分自身を見失ってしまい心と体の調和もとれなくなることにも繋がり兼ねません。そして気付かぬうちに体を壊してしまったり心が乱れてしまったりするのです。
私は気持ちをいつも穏やかに保つためにも、一人で過ごす時間を大切にしています。散歩や美術展や映画を観にいくこと、読書をすることで日々の生活とは違う異空間に身をおくことにも繋がりストレス発散や気持ちを穏やかに保つことにも有効に働きます。なかでも読書は身近で簡単に取り入れることができるのでとても重宝しています。会社帰りや出掛けた帰りに静かで落ち着いた空間のカフェや少し早く起きた朝に散歩をしながら喫茶店に入り読書をすると日々のストレスから解放されます。
数日前の夜ゆったりとくつろぐことが出来るソファが置かれたカフェに入りました。午後8時を回ったころで人も少なくて、コーヒーを飲むながらスイーツを食べて存分に読書を楽しむことが出来ました。本を読む傍ら外を歩く人を眺めることやただただボーっとする時間は心の中のわだかまりが少しずつ小さくしてくれるものです。これからも時折、リラックスできる時間を設けようと感じた夜でした。

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9月 22

重厚で豪華な佇まいの本屋

今から10年以上前に発売された雑誌を読みました。この雑誌は今でも月に1度発行されており、老若男女問わずに幅広い世代の人達が購読しています。友人の家に遊びに行った時にたまたま本棚にあるのを見つけ、面白そうな特集だったので手にとってみました。その号の特集は本屋についてでした。日本各地にある個性的な書店が100店舗以上掲載されており、書店のオーナーとアートディレクターとの対談など面白い企画が満載でした。なかには私も行ったことがある本屋もあり、とても身近に感じることができて嬉しかったです。特集記事を読みながらページを進めていくと中盤辺りで美しい写真に出会いました。「美しすぎる本屋」というタイトルで、ポルトガルにあるブックストアの写真がページいっぱいに掲載されています。赤い絨毯がひかれた美しい螺旋を描いた階段でフロアが繋がっており、1階にも2階にも棚には商品がぎっしりと詰まっています。一見国の建造物を改築した図書館にも見えますが、立派なブックストアなのです。まるでお店が閉店した夜にはダンスパーティーが開けそうな雰囲気です。思わず日本にもこんな素敵な書店があればいいのにと思ってしまいました。もし機会があれば世界にある素敵な書店を一生に一度は訪れてみたいものです。

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