和のエッセイから思い出したこと

和装を楽しむことについて書かれたエッセイを読みました。自分に合った着物の選び方や気をつけること、またそのシチュエーションで自分らしい時間を過ごすことなど女性としてためになることがたくさん書かれた作品でした。この本を読んだ時に私は数年前に参加した講座のことを思い出しました。この講座ではワンコインでゆかたの着付けを習うことができ、とても有意義な時間を過ごすことが出来たものです。しかしながら今まで浴衣を着たのは1度だけということもあり、和装に馴染みのない生活を送っていた私にはこの時間は試練でもありました。帯の結び方も立ち振る舞い方も全くと言っていいほど分からなかったため、着付けを習得するところまでは行かず、ただただ浴衣に袖を通して先生の施しを受けることだけで精一杯でした。そんな状況ではありましたが、和装を身に纏うことで心が凛となることを知ることが出来たことは一生の宝物だと思います。着付けは要となることをしっかりと把握しなければ、せっかく綺麗に身に着けても時間が経つと崩れてしまうことも多々あります。そのためノウハウをしっかりと知ることが大切です。そのノウハウを得ることがどれだけ難しいかを身を持って知ることができたのもよい経験だと思います。先日読んだエッセイに出会うまで、教室に参加したことが記憶の中から喪失していました。あの日のことを思い出したこともありまた機会があったらじっくりと和の世界を向き合ってみようと考えています。

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