8月 15

登場人物の名前

赤ちゃんが生まれたら、親からの最初のプレゼントが名前です。考えてくれたのは、もしかしたらお祖父ちゃんやお祖母ちゃんかもしれません。でも、一生その子に寄り添っていくことになるんだから、すごく重みのあることだし、色んな思いや願いがあるでしょう。最近はアニメさながらの名前も多いみたいですよね。先日も職場の人の娘さんに赤ちゃんが生まれたって聞いたんですけど、その名前にビックリ。イマドキだなぁて感じでした。『キラリン』とした印象です。でも、漢字が難しい、というか読み方が難しいんです。けど、きっと色んな想いがあるんでしょうね。私の場合、いたって普通だから、小さい頃は「もっと漫画の主人公みたいなのが良かったのに」なんて思っていましたけどね。
でも、いつも感心するのが小説に出て来る登場人物の名前です。著者が考えているんだと思うんですけど、なかなか凝っています。特に、小説の場合は苗字の方に驚くことが多いです。実際にはあまり耳にしたことがないような苗字がけっこうあるんですもの。その職業を意識して付けられているのかしれません。先日、登場人物のほとんどが大学生の物語を読んだんだけど、みんな本当にイマドキの大学生という印象でした。こんな風に名前ひとつとっても、そこに小説の楽しさってあるんですよね。

Posted in 小説LOVE | コメントは受け付けていません。
8月 01

自分で決めるって難しい

先日、知人に誘われて……というより、付き合ってと言う方が正しいんですけど、『占い』に行ったんです。なんでも雑誌で見かけて興味を持ったんだって。雑誌に載ってるくらいなんだから人気がある人なんだと思うんだけど、そもそも私は占い自体をあまり信じていません。いえ、信じていないというよりも、やっぱり悪いことなどは気になってしまうから、あまり目にしたくないというのが本音です。それに囚われることが苦手なんです。朝のテレビで今日の運勢なんていうのをやっていますけど、あえて見ないようにしています。けど、たまたま目の前で始まってしまったら、やっぱり気になってしまいます。だから、付き合うだけで私は絶対に見てもらわないと決めていました。
知人は仕事面で少し悩んでいることがあったから、ちょっと相談したかったみたいです。彼女が占ってもらっている隣で聞いていたんだけど、当たっているような当たっていないような。まぁ、昔から『当たるも八卦当たらぬも八卦』って言いますものね。けど、それよりも私はもっと驚くことがあったんです。そこでは、料金が決まっていなかったんです。つまり、見てもらった人が自分の気持ちで支払うんです。そんなことがあるんですね。以前に読んだ小説に、探偵料をお客さんが結果に見合うだけを振り込むというのがあったけど、物語だからそれで成り立つんだなって思っていたんです。それにしたって小説だとわかっていながら、その人が一体いくら振り込んだんだろうってちょっと気になったものでした。
知人が財布から出した金額は、それが相場なんだそうです。でも、自分で決めるって、なんだか気を使っちゃいます。「これだけ?」なんて思われたらいけないし……難しいです。

Posted in 自分LOVE | コメントは受け付けていません。
7月 19

極上の読書

子供のとき、チョコレートが大好きでした。板チョコだけでなくビスケットにコーティングしたものも紅茶に合わせて母がおやつに出してくれていました。そうそう、ひなあられの中に混ぜっている『チョコあられ』なんて、それだけを探し出して先に全部食べてしまったものです。だからか、「チョコレートを沢山食べると鼻血が出るよ」と母からよく言われたものです。でも、それは間違いなんだそうです。大人になってからテレビで聞いたように思います。今では誰に叱られるわけでもなく、食べようと思えばいくらでも食べることができるんだけど、ダイエット面から考えると、それは大敵です。食べたくてもやっぱり我慢してしまいます。罪の意識に駆られますしね。だから、ときどき自分へのご褒美のように考えています。一粒一粒が宝石のように美しく造られているちょっと高級なチョコレートを買って来ます。それをトレーに乗せてコーヒーを淹れて、ソファに腰かけたら極上の読書タイムの始まりです。ページをめくりながら、指でつまんでポンと口に一粒運びます。その一口は濃厚でなめらかで、何も考えなくてもいいのです。ただ、無意識にその深い味を確かめている私がいます。文字を追っているのに、思わず鼻歌を歌ってしまいそうになることもあります。ここ最近はそのベストコンビを味わってないなぁ。久しぶりに極上の読書をしましょうか。

Posted in 小説LOVE | コメントは受け付けていません。
7月 04

あ、それ、この前読んだ

先日、ある雑誌で『就活生が読む小説』というタイトルのコラムに目が留まりました。そこで紹介されていたのは、つい先日、私が読んだ小説でした。だから、コラムを読んでいても思わず心がざわつきました。冒頭の一節が書いてあって、それがなかなか衝撃的でもあるから、ページをめくった瞬間のイメージが蘇りました。私は今、就活とは縁がないけど、実際にその渦中にいたのなら、またきっと違う印象を持つのかもしれません。その大変さや怖さを実感するかもしれないです。
他にも数冊の本が紹介してあったんだけど、中には本当に実践的な小説もあるようでした。エントリーシートの書き方や面接のフローなど超リアルなんだって。けど、入社試験って勝ち取っていかないといけないから戦いなんですよね。そこを乗り切らないといけないけど、もちろん、そこはゴールじゃないんです。今の世の中、精神的に強くないとやっていけないのかなって思ってしまいます。まぁ、立場が変われば当たり前といえば当たり前なんですけどね。採用する側は、企業にとって有能な人材が欲しいわけですものね。
でも、ある自動車会社の社長が社員に勧めたという本も紹介されていて、すごく読んでみたいなって思いました。それは、ブラジル人の作家が書いた童話風の物語なんです。その社長が講演会で若き幹部候補生に紹介したんだそうです。学生にとっても心の支えになる1冊なんだそうです。『心の支えになる』というところがすごく響きました。童話風というところも気になります。これは探してみる価値がありそうです。

Posted in 小説LOVE | コメントは受け付けていません。
6月 21

見方を変えると……

誰もが知っている文豪の小説でも、ただ読むだけでなく、ちょっと見方を変えてみるとすごく面白いみたいです。文豪と呼ばれる有名な小説家は、ほとんどが社会科の教科書か国語の教科書で知ったものです。もちろん、どこかでその名前や作品名を聞いたことはあったかもしれないけど、私は小学生のときにいきなりそんな人達のものを読もうとは思いませんでした。教科書で知ってから興味を持って、少しずつ読んでみたものです。だから、結局、しっかりと手に取っていたのは中学生くらいかな。けど、その時には、ストレートにその文章を受け取って、もちろん、自分なりの感性で考えてはいたとは思いますけど、違った角度から見てみるなんてことはしていません。だから、先日、ある有名な小説の作者の意図や手法について書いてあるコラムを見かけてすごく興味を持ったんです。まさに純文学の代表ともいえるその作品を私は大人になってから読んでいません。ただ物語のストーリーを追っていた昔とは違って、今ならその意図をくみ取れるように思います。本に向き合う気持ちに余裕ができたとでも言えばいいのか、文章を紡ぐ手法にも目を向けてみたいなって思います。もしかしたら、全く違ったイメージを受けるかもしれません。再びページをめくってみたいって、今、強く思っています。

Posted in 小説LOVE | コメントは受け付けていません。
6月 06

自分の知らない記憶

子供の頃のことですごく鮮明に覚えていることがあります。でも、逆に、なんとなく朧に覚えてはいるんだけど、それが本当のことなのかどうか自分でもわからないこともあります。もしかしたら、勝手な空想なんじゃないかなって思えてくるようなことです。実は私には、誰かにおんぶされて雪道を進んで行く映像が頭の中にあるんです。暗かったから夜だと思うんだけど、そこは駅なんです。と言っても、駅舎が見えるわけではなく、単純に私がそう思っているんです。道の両側にはなんと屋根まで雪が積もっています。母に聞くと、「たぶん鳥取かな」という話なんですけど、そんなことがあったかどうか母には記憶がないみたいなんです。鳥取には親戚がいるから、ありえないことではないです。でも、映画の一場面のようなその状況を思い出すたびに、不思議な気持ちになります。
でも、この前、読んでいた小説にもちょっと似たような一節があったんです。主人公の女性が冷やし中華を食べる場面なんだけど、食べていたら懐かしくて、彼女はおばあちゃんが自分のために作ってくれた冷やし中華を「美味しい美味しい」と言いながら食べている様子が頭に浮かんできたんです。でも、それが記憶なのかどうかわからないって書いてありました。父親から聞いたことからの想像なのかもしれないし、勝手な空想かもしれないと。でも、自分では忘れてしまっていることでも、懐かしい味や匂いで思い出すことってあると思うんです。自分でもよくわからない記憶って不思議だけど、やっぱりありますよね。

Posted in 自分LOVE | コメントは受け付けていません。
5月 24

才能では勝負できない

世の中には天才と呼ばれる人がいます。才能のある人は羨ましいなって思います。私も幼稚園の頃は、知能テストでIQがすごく高いって言われていたと母から聞いたことがあるんです。だけど、一体どうしてしまったんでしょうね。いつのまにか、天才の気配は消え失せました。というより、単に当時私が『ませてた』だけじゃないかと思うんです。あるいは、母が私が赤ちゃんの頃から毎晩絵本の読み聞かせをしてくれてたから、同年齢の子たちより物事を沢山知っていただけなのかもしれません。
けど、この前、読んだ本に『才能を捨てて、知恵で勝負しなさい』と書いてあったんです。『知恵』とは『IQ』 でも『知識』でもなく『どんな世界に放り出されても、うまくやっていける能力』なんだそうです。その言葉から私は、野生動物が生き延びていく姿を思い浮かべてしまいました。その本の著者は、海外で学ぶうちに、エリートと呼ばれる人々に接して気づいたんだそうです。上に行けば行くほど知識は役に立たないって。目先の結果より人との関係を続ける方が重要なことなんだって。そして、合理性と同じくらい義理や人情も大事なんですって。説得力のある言葉です。けど、それよりも衝撃的な言葉があったんです。ビジネスにおいて付き合ってはいけない人は、『お金に汚い人』でも『モラルのない人』でもなく、『見た目が怪しい人』でもなく、『決定権のない人』だと言うんです。『決定力とスピード感のない人はそれだけで損をしてしまうもの』という見解。辛口だけど、100%的を射ていますよね。

Posted in 自分LOVE | コメントは受け付けていません。
5月 10

小説に出て来る場所

小説に出て来る場所って、実際にある地名の場合もあれば架空のこともあります。A市、B町、C駅のように単にアルファベット文字を当てはめただけの場合もありますし、架空の場合は、全くの架空のときとモデルになる場所があって名前だけ架空の物にしてあるときがあります。先日まで読んでいた小説は、駅や通りは実名で、おそらくお店の名前など細かい部分は、そこが大事なところなんですけど、著者が考えたんだと思うんです。小説を読んでいて自分が知っている場所が出て来たときには、黙読していたとしても何だかテンションが上がります。さらには、実在の場所の説明が正しかったりすると、街の様子を頭の中に思い浮かべて、自分が歩いているよう気分になります。そして、登場するビルや会社などは実在の名前を少し変えて書かれていることもあるけど、そうでなければ、その建物やお店が「本当にそこにあるのかな」とか「実際には何があるのかな」なんて、つい考えてしまいます。そのあたりの地理がバッチリわかっているときには、文章と比較してみるだけだけど、そんなに詳しくないときには、行って確かめたくなります。そうなんです。先日がそうでした。小説を片手に、そのあたりを歩いてみたいなっていう気持ちです。誰かを誘って、ぶらりと出かけてみようかな。

Posted in 小説LOVE | コメントは受け付けていません。
4月 25

知られたくない部分

誰でも知られたくない部分ってありますよね。それは、性格的に裏表なんてなくてもです。自分の弱いところだったり、抑えている意地悪な気持ちだとか、嫉妬だったりと色々あります。もちろん、私にもあります。それは見かけとは全く異なる暗い感情が湧いてきたときです。私は常に前向きで明るいという印象なのに、そんなことを考えているなんて……と、これは知られたくないと思ってしまいます。
この前まで読んでいた小説にもそんな場面があって、なんだか衝撃的でした。登場人物のツイッターの裏アカウントが取り上げられていたんです。そこには、友達との表向きの関係では絶対に口にしないようなことがつぶやかれていました。誰かに対して、マイナスのイメージを持っていることや、友達への批判や評価などが書いてあったんです。もちろん、彼らは他人には知られない、見られるはずはないと思っているんです。けど、これって、実際にもありそうですよね。自分じゃない何かになりすまして語るって。その小説では、ラストに友人からそのことを指摘されて、暴かれ、非難されるんだけど、その時のまさかの反応、主人公の顔、全てが私には見えるようでした。知られたくないから、深く埋めて、時々自分だけが掘り起こして楽しんでいたのに、それを勝手に掘り出されたような気分だと思うんです。そもそも裏アカウント自体が疑問だけど、暴かれた気持ちは想像するに堪えないものがあります。
人間はいつでも正しい気持ちばかりを持っているものではありません。自分でも嫌になるようなこと、それは深く深く埋めて、二度と掘り出さないようにできたらいいですよね。

Posted in 自分LOVE | コメントは受け付けていません。
4月 14

音楽と小説の相性

この前、ある文学賞作家さんの談話を読みました。その人の作品はピアノが題材になっている小説です。私はまだその作品を読めていません。でも、ページをめくっていくと、ピアノが鳴り響いているような錯覚に陥るんだそうです。賞の選考委員だった一人の作家さんの選評では、音楽を小説で表現する難しさを乗り切った点が讃嘆されたんだそうです。そういえば、別の作家さんの小説でピアノが題材になっているものがあったことを思い出しました。とても心に残る作品でした。私は音楽も好きだから、特にピアノの音色が大好きだから、余計に面白かったのかもしれません。読者の想像ですべてが成り立つ小説は、それが音楽であれば、その演奏だって無限に広がりますものね。100人の読者がいれば100通りの演奏が頭の中で鳴らせるんです。そう考えたら、音楽と小説は意外と相性がいいなって、その文学賞作家さんは思いながら書いたんだそうです。きっとそうなんだろうなって思います。不思議だけど、確実に演奏を頭の中で作り上げていますもの。けど、そんな風に読者が演奏を鳴らすことができる文章力が素晴らしいんだと思います。どうして今まで手に取らなかったんだろうと後悔です。次に書店に行ったら、絶対に探してみます。どんな演奏が聴けるのか、楽しみです。

Posted in 小説LOVE | コメントは受け付けていません。