6月 14

深みある言葉と小説は私の宝物

自分の行動に責任を持つことは、自分に嘘をつかないことだと思います。仕事や日々の暮らしの中で困難な状況に見舞われた時、それを回避するために誰かのせいにしてしまうこと、矛先を他のことに変えてしまうことを少なからず経験してきました。こうした思考を持つことはとても楽で安易なことだからです。しかし本当のことが分かっているのにも関わらず、このような回避方法を続けていると何度も同じことに躓いてしまい、ただ逃げているだけで同じところを巡り続けることになると考えるようになりました。私の尊敬している知人は、「全ての行いは自らが招いたもの」と言います。この言葉は私の心の中にずっとあり続けており、生きてゆく中で重要なキーポイントになりつつあります。
私が好きな短編小説を集めた単行本にも先に挙げた「責任や嘘」について書かれたものがあります。主人公達はそれぞれのスピードで生き、考えながら困難に立ち向かうのです。それはとても辛いことでもありますが、真っ向勝負で潔い生き方は読む者の心を確実に捉えます。この作品の魅力は、心の傷を受け止めて正直に生きるという人間の真の強さを描いているところなのです。私という人間がこの世に存在し続ける限り、この小説や知人の言葉を宝物として大切にしてゆくと供に、気持ちがぶれてしまう時には軌道修正するためのよきツールになるのではないかと思うのです。

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6月 04

愛とは計り知れない奥深さがあるもの

「ラブ、ヘルス、ジョブ、マニー」は私達が生きる上で密接な関わりがある事柄達です。人との関係を示す愛、生きることを謳歌するためにもなくてはならない健康、そして仕事、お金と大切だからこそ、これらのことで悩み考えることも多々あるものです。そして私がこの中で最も大切でもあり悩み深いものだと感じるものに「ラブ」があります。家族や友達、仕事仲間とあらゆる場面で愛情があるからこそ良い関係が保てるからです。しかしながら奥深いが故に、困難を強いられることも多いのが現実です。
以前友達と食事をしていた時に、愛情と憎しみと嫉妬についての話題になりました。憎しみとは、好きだからこそ生まれる愛情の裏返しという表現をしていました。彼女曰くどうでもいい相手に対して憎しみの感情など持たないそうです。好きという思いが捻じ曲がりながら形を変えていつしか、憎悪になるという意見はとても興味深かったです。確かに嫌悪が増幅することは、それなりの経緯があるだろうし強いパワーも必要です。そこまで突き詰めるということは、やはりどこかでその人を想う気持ちがあるのかもしれません。
友達との会話から今まで色々な小説を読んできた中で、嫉妬や憎しみをテーマにしたものが数多くあったことを思い出しました。小説の題材になるということは、それだけ多くの人々の心に宿る感情なのだと知ることができます。同時にこの難題と供に生きることは避けることができないこと現実なのかもしれないと考えるようになりました。そしてどんなに文明が発達して世の中が変わったとしても、これらの葛藤がある限り人の気持ちは変わらないことにどこか安堵してしまう自分がいることに気付かされました。

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5月 20

日記形式のエッセイは心の栄養素

「ホッとする時間とは」と尋ねられたら、おうちで本を読んだり、音楽を聴いたり、何もせずにボーっとしている時間だと答えます。忙しい毎日に追われて自分の感情が流されてしまい、何をやっても上の空になってしまうのであれば、こうした一人で過ごす時間を持つことで前向きな気分になれるものです。そして甘いものを食べ、ビターなコーヒーを飲むとふっと心の荷が降りるものです。
私の部屋にはシフトチェンジするための本が何冊か棚に置かれています。無理に前向きになろうとジタバタせずに、ライフスタイルをユニークに描いた本を読むともう少しやっていけるかもと勇気付けられます。中でもお気に入りはラッパーの奥様が書いた日記形式のエッセイです。この作品は非常に面白くて不思議なパワーを与えてくれます。年が離れた夫を持つ写真家の妻が家計簿と供に書いた日記は、一筋縄ではゆかない人生をユニークにかつ丹精に表現しています。最も惹かれるところは自分の心と言葉で実直な感情を描いているところです。出産、帰省、家族との暮らしとプライベートをいい具合にさらけ出しているためか読んでいる者の心にじわりと響いてきます。どっぷりと重過ぎないところが、読みやすくていいのかもしれません。
日記は誰にも見られたくないものです。なぜなら個々の心をあからさまにさらけ出しており、何年か経ってから自分で見返しても恥ずかしくなるものだからです。そんな媒体だからこそ、愛着が湧いくのかもしれません。元気がない時はこの本を片手に、まったりして肩の力を抜いてみようと思います。

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5月 05

小説と大切な人達が教えてくれた素敵なこと

美味しいものを囲む食卓に欠かせないものは、大切な家族や友達との楽しくも密な会話だと思います。一人でゆっくりと味を噛み締めながら摂る食事もなかなか乙なものですが、ワイワイと賑やかに囲むご飯の席はとっても楽しくて心和むものです。週末にそんな有意義な時間を過ごせたら、前の週の嫌なことをさらっと流して明るい一週間のスタートを切れそうです。そんな仲間達がいることは、とても素敵で豊かな人生だと年を重ねるごとに強く感じるようになりました。
私が今まで読んだ小説には、孤独や苦行に悩む主人公が登場するものが多くありました。昭和初期の作品から現代のものまで出会ってきた文学を通して、生きるということは決して良いことばかりではないことを学んだものです。また一方で恋愛や家族、友達との強い絆を描いた小説からコミュニケーションを取ることや助け合うこと、自分の弱さを受け入れることで他者を受け入れる土俵が出来ることも学んできました。そして今美味しいものを囲み、自分の本音を話し、意見をぶつけ合いつつも分かち合える関係が暮らしの中にあることにとても幸せを感じています。こうしたことから文学から教わったことはとても有意義であり、私の人生もまた素敵なものであることを心から実感し始めています。

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4月 23

随筆家が教えてくれるおしゃれの心得

おしゃれをすると心持ちかモチベーションが上がるものです。好きな色の洋服を着たり、ネイルをしてみたり、いつもとは違うコーディネートを取り入れてみると平凡な生活が鮮やかになることを実感します。こうした暮らしの栄養補給をするためにも、ファッションに関するエッセイを読むことにしています。エッセイを選ぶ基準は、自分が好きなスタイルを持つ随筆家の作品を選ぶことでしょうか。今をあでやかに生きている人、今から数十年も前に執筆された書籍から学ぶことは多々あります。こうした作品から思うことは、おしゃれの真髄は時代に流されることなくいつまでもこの世界にあり続けているということです。またTPOに合わせたコーディネート、自分を自由にしてくれるスタイルなど今も昔も「服を楽しむこと」は変わらないということを教えてくれます。そしておしゃれの真髄を持っている人は、暮らすことを真剣に楽しもうとする心意気が備わっていることも気付かせてくれるのです。ただ着飾ることだけが美しいのではなく、自分がどうありたいかを分かった上で楽しむファッションは個々の個性をひと際引き立ててくれるものです。そこにはいつしか年齢と供に培ってきた美的センスがあることを知るようになります。「年を重ねるからこそ見えてくるものがあることを」を教えてくれるこうした作品はよきテキストとして大切にしたいものです。

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4月 10

小説家の生き様を魅せつけられた作品

日頃から慣れ親しんで読んでいる小説を生み出す作家達について思いを巡らせてみました。そのきっかけとなったのは一冊のミステリー小説で、男と女の生き様や恋愛を描きながら物語が進んでゆきます。登場人物達は誰かを愛しつつも自らの気持ちに正直に生きようとしており、綺麗ごとでは片付けられない「人間の性」がとても興味深かったです。最も心に残ったのは物語のキーポイントとなる男性作家でした。彼にとって自らの恋愛や周囲の人間達は、なくてはならない題材なのです。自分が女性を愛しのめり込んでゆく過程も材料であり、書生と彼を取り巻く三角関係の恋愛もまた書くための題材なのです。この男性の生き方は冷静というより冷淡であり、ニヒルにも見えます。しかしながらそこまでして己が満足するものを世に残したいとする願望は、カッコよく魅力的に感じました。書生曰く「机の上だけで完結させない本物の作家」だそうです。しかしながらこの作家を取り巻く者達は、破滅への道を歩んでいるのも事実であり、切なく残酷だと感じました。私の生活の一部ともなっている小説の陰にも、すさまじい人間模様の果てに書かれた物語があるのかもしれないと思うと、非常に感慨深いものがあります。そんな背景にあることを考えると、読み手である私も全力で受け止めようと感じずにはいられません。

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3月 27

お金と向き合う事で知る本当に大切なこと

数年前から節約術や経済に関する書籍を読むようになりました。こうした作品を読むようになってからというもの「お金に関する意識」が少しずつ変わってきたことに気付きました。恐らくマネープランを経てることや日々の暮らしの中で上手に使う術をしっかりと考えることが、自らの気持ちの変化に繋がったのだと思います。
今まで読んできた中で最も記憶に残っているものは、友達から借りた本でした。この作品からは身近な生活は基より幅広い視点を持つことで、社会を巡るお金の流れを知ることを学んだものです。またこの作品を勧めてくれた友達の心意気も魅力的で私の心の中に深く刻まれています。それは懐が潤った時に大切な人に美味しい料理を振る舞いもてなすことで、自分も幸せになることを糧に生きているところです。そんな彼女の人柄を象徴するように、素敵な人達に囲まれて暮らしていることの理由を改めて伺い知ることができました。
お金は大切なものですが、それ以上に愛する人達に囲まれて暮らすことや一生懸命働く事、健康であることは貴重だと感じます。お金に関する書籍を読み知識を深めることは、自分がどんな価値観を持ち、どう生きてゆきたいかを考えさせてくれるよい時間を与えてくれるものだと思いました。

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3月 12

縁の下の力持ちとして生きる魅力

こんな人になりたいと思う目標の同性がいることは、充実した生活を送る後押しをしてくれるものです。今まで書籍や映画、身近な女性の価値観やライフスタイルに触れることで素敵だと思える方々に出会ってきました。昨日読んだ書籍に載っていたレストランを夫と営む女性もまた私にいいスパイスを与えてくれました。洗練された都会の街角で店を開くこの夫婦は料理に人生を注いできました。ある時は外国のレストランで、またある時は裕福な家庭に住み込みで働きながら料理のイロハを学びそれを日本に持ち帰り今に至ります。この女性はコックの夫を支えるためいつでも味方につき、苦楽を供にしてきたことがとても印象的でした。料理への情熱も持った夫と社交的で明るい性格が魅力な妻の二人三脚はレストランを経営する上でぴったりのコンビネーションだといえます。そしてこの人の夢についていこうと思える男性に出会えたことは、この女性にとって大きな糧になったのではないかと思いました。
華やかな舞台に立ち脚光を浴びることも一つですが、裏方に回り誰かを支えることもとても素敵な生き方です。縁の下の力持ちとして自分らしく楽しくいることができるのであれば、それは最高に素敵なチョイスなのだと感じます。いつでも笑顔が似合う朗らかな心でいるためにも誰かと寄り添い助け合うことを心に留めておきたいものです。

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3月 01

眠る前に読みたい歴史と気品が刻まれた本

夜眠る前の読書は格別です。その日どんなに疲れていても、心が静まり今ある現実から少しの時間逃避することができるのが魅力だからです。
眠りにつく前に数週間かけて少しずつ読んできた書籍があります。それはクラシックホテルについて書かれた作品です。日本各地にその土地の誰もが知る歴史が刻まれたホテルがあります。それらは戦前から営業されているものが多く、この国の変わりゆく歴史と供に歩んできたと言っても過言ではありません。戦争に関する会議が行われ、戦後にはGHQの中枢となる人々が滞在したことなどから、日本が歩んできた今までの道のりを知ることができました。また激動の時代を経て、今でも訪れる人々の心を魅了し続けていることに歴史の重みを感じたものです。
私も以前、湖のほとりにあるクラシックホテルに立ち寄ったことがあります。日本建築の美しさと風格を存分に生かした立派な建物の中にはめくるめく美が広がっていました。またレストランで食べたナポリタンがとても美味しかったことは今でもよい思い出です。
過去に起きた様々な出来事が詰め込まれた空間であるからこそこれからも建造物として、また宿として末永くあり続けてほしいと願わずにはいられません。また過酷な歴史を乗り越え、今も訪れる人々に夢を与え続けているクラシックホテルについて書かれたこの本は、疲れた私の心に光と希望を与えてくれた素敵な作品でした。

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2月 14

大人の悩む相談から得る生きるヒント

大人になったからといって悩みが無くなる訳ではありません。どちらかというと年を重ねるということは、辛酸をなめることが増えるため困難が増えてゆくものです。それは決してネガティブなことではなく、様々な経験を踏んで奥深い生き方をしている証拠だと思います。
以前から私が楽しみにしている読み物の一つに「大人のための悩み相談」があります。相談者は人間関係や仕事、自分のコンプレックスなどの葛藤を潔くさらしており、誰にでも一つや二つわだかまりがあるのだということを知ったものです。そして相談役のアドバイスがとてもユニークで説得力があり、思わず「なるほど、そういう考え方もあるのだ」と納得させてくれるところがとても魅力的です。
最初はささくれのような悩みが気付くと心の中に増幅していて、いつしかどうしようもない程に手に負えない大きさになることがあります。でも身近な家族や友達にはなかなか話すことが出来ない場合もあるものです。だからこそ第三者に相談することは、的確なアドバイスを得ることが出来ると感じます。そしてこうしたコラムを読んでいると、全てを自分の力で解決することは難しいと考えるようになりました。同時に人は決して自分だけでは生きてゆけないことを悟ったものです。誰かに弱みを見せることは強さだと感じます。そして時には頼ることも大切なのです。私も他者の意見を聞く勇気を胸にこれからも軽やかに生きてゆきたいと思います。

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