知られたくない部分

誰でも知られたくない部分ってありますよね。それは、性格的に裏表なんてなくてもです。自分の弱いところだったり、抑えている意地悪な気持ちだとか、嫉妬だったりと色々あります。もちろん、私にもあります。それは見かけとは全く異なる暗い感情が湧いてきたときです。私は常に前向きで明るいという印象なのに、そんなことを考えているなんて……と、これは知られたくないと思ってしまいます。
この前まで読んでいた小説にもそんな場面があって、なんだか衝撃的でした。登場人物のツイッターの裏アカウントが取り上げられていたんです。そこには、友達との表向きの関係では絶対に口にしないようなことがつぶやかれていました。誰かに対して、マイナスのイメージを持っていることや、友達への批判や評価などが書いてあったんです。もちろん、彼らは他人には知られない、見られるはずはないと思っているんです。けど、これって、実際にもありそうですよね。自分じゃない何かになりすまして語るって。その小説では、ラストに友人からそのことを指摘されて、暴かれ、非難されるんだけど、その時のまさかの反応、主人公の顔、全てが私には見えるようでした。知られたくないから、深く埋めて、時々自分だけが掘り起こして楽しんでいたのに、それを勝手に掘り出されたような気分だと思うんです。そもそも裏アカウント自体が疑問だけど、暴かれた気持ちは想像するに堪えないものがあります。
人間はいつでも正しい気持ちばかりを持っているものではありません。自分でも嫌になるようなこと、それは深く深く埋めて、二度と掘り出さないようにできたらいいですよね。

This entry was posted in 自分LOVE. Bookmark the permalink.

Comments are closed.