一風変わったタイムカプセル

象形文字と言えば、古代遺跡などに見られる、物や動物をかたどった文字のことですよね。そんなものが世界各国にあるという歴史の授業中、美術を専攻していた友人が、独自の象形文字を作ると言い出しました。名付けて「新・象形文字」。新しいんだか古いんだか分からないですが、ま、本人がやるというものを止める必要もなく「面白そうだね、頑張って」と気軽に応援しました。数日後、また授業中に一枚の紙がまわってきて、開くと象形文字っぽいものが並んでいました。相変わらず力の注ぎ方がおかしい奴だと思いつつ、とにかく何て書いてあるのか訊いてみると「きょう、いっしょにかえろう」との事。どうやら本当に五十音を作り、どんな文章でも書けるようになっていたのです。そこでせっかく作ったのだから、これで「タイムカプセル」作ろうということになりました。。十年後の私へ…的な文章を考え、ちょっとした青春ドラマ気分で意気揚々とメッセージをぶつけること1時間。
思った以上に新・象形文字は書くのが難しく、5文字ぐらいでやめてしまいました。今振り返ってみれば面白い試みだとは思うのですが…あのとき頑張って書き上げていたら今頃カプセル開けていたのかなぁ?

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