日本文学に名を刻む作家が書いたお気に入りの猫が主人公の小説があります。動物の少しシュールな目線で物語が進むとてもユーモラスな作品です。小生意気なところもありますが憎めないキャラクターが何とも愛しく感じてしまいます。
先日2匹の猫を飼う友人宅を訪ねました。私は2匹と友人と仲のよいとても良い関係を気づいております。友人に会うことはもちろんのこと、猫に会うことも訪れる楽しみの一つです。友人宅では2匹の動作や仕草を観察しつつ友人との会話に花を咲かせております。人に媚びることなく、上手に私の心を捉えて離さない愛らしい姿を見ているとお気に入りの小説を思い出すことがあります。あの作品の主人公のように私と友人のことを観察しているのではないかと時おり思うのです。猫はのんびりと気ままに存在していて自由なイメージを与えますが、人間のことをとっても気にかけているように見える時があるのです。会話に夢中になっているときにチラッと2匹をみてみると耳がピクピク動いているように感じられることもしばしばです。いつか小説のように作品を執筆してくれたらどんなに面白いだろうと考えると、思わず笑ってしまいます。イマジネーションを働かせて動物と接することは、自分の感受性も鍛えることができるよい手段だと思うようになりました。
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