見上げれば夜の雲

一日に何度かワンコのお散歩に行きます。必ず行くのは、朝と夕方。でも、夜寝る前にも行くことが多いです。以前は夕方に行けば翌日の朝まで大丈夫だったのに、最近は歳をとってきたからか、朝まではもたないようで、22時から24時の間くらいに鳴きだすことが多いんです。だから、疲れていても仕方なくお散歩に行く羽目になるんです。
先日も、今日は大丈夫かと思って寝ようかと思っていたら、突然鳴きだしたんです。「今から?」という気持ちで、めんどくさいなっていう思いでいっぱいでした。けど、さすがに朝までオシッコを我慢させるわけにはいかず、出かけました。ワンコは私の気持ちなんて関係なく嬉しそうに小走りです。そして、すぐに帰ろうと思ったのに、なかなか帰らないんですもの。家の近くをくるくると歩きました。その時にふと空を見上げたんです。夜中なのに、ちゃんとはっきり雲と空が見えていたんです。色んな形の雲がありました。空全体が暗いだけで、そのコントラストは昼間と同じです。夜中の空ってこんなだったかな。もっと全体に真っ黒なイメージかと思っていたけど、違いました。そういえば、こんな夜の雲を題材にした小説があったっけ。作者もこんな風に夜空を見上げてそのタイトルを考えたのかなぁなんて思うと、もし違っていたとしても、感慨深いものがあります。ワンコはそんな私の感傷に浸っていることなんてお構いなしです。自由気ままにお散歩を楽しんだら「さぁ、帰ろう」とばかりに今度は私を家に引っ張って行きます。やれやれ。

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