読書とコーヒーと美味しい香り

数週間前のことです。以前から入ってみようと思っていた喫茶店に足を運んでみました。その日は休日ということもあり、ランチの時間を少し外した時間でも人はあとを絶ちません。この喫茶店は駅から1分の場所にあり、いつもこの駅を利用する時に気になっていたお店でした。朝は早くからモーニングを出し、ランチにはホットサンドやパスタもメニューに加わります。お店の前を通ると時間を問わずお客さんが席に着いて食事をしたり、コーヒーカップを傾けている姿を目にします。人がひっきりなしに入るということは、居心地が良い空間だということなのでしょう。この日は私も予定までの時間、この喫茶店で時間をつぶすことにしました。早速カウンターの席に通されて、ブレンドコーヒーを注文しました。オーダーをした後はバッグの中から単行本を取り出し読んでいたのですが、ランチの時間帯ということもありナポリタンのよい香りと目の前にあるガラスケースにあるアップルパイやチョコレートケーキ、お手製プリンが目に入ってしまい、どうしても食事に気を取られてしまいます。この日は家を出る時に軽い昼食を取ったので空腹は満たされているはずなのに、見るもの全てが美味しそうに感じてしまうのです。せめてプリンでも食べようかと考えながらも読んでいた本もとても面白くてなかなか読むのを辞められず、1時間ほど長居をしていたことに気付きました。予定の時間に迫っていたのでこの日はブレンドコーヒーだけを飲みお店を出ました。あれから時間は経ちましたが、ナポリタンの香りとケーキのガラスケースはいまだに忘れることが出来ません。また近々立ち寄って単行本を片手にコーヒーとスイーツ、または香り豊かなナポリタンを頼もうと思います。

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