季節外れはとっても魅力的

小説を読んでいると、時々出て来る『季節外れの……』という言葉。その言葉で一気に物語が魅力的になる気がします。季節外れの雪、ひまわり、コスモス、転校生、などなど。その言葉一つで、なんだかストーリー展開がすごく期待できそうって思ってしまいます。けど、実生活でも季節外れなものに出会うことがありますよね。「今頃、こんなところに、こんなものが……」という経験が私にもあります。今までに道端や自宅の庭にタンポポや小菊を見つけたことがあります。もちろん、咲く時期ではない時にです。いつもより何倍にも可愛く見えたりするものです。そういえば、蝶を見かけたときもあったっけ。「え!? 今ごろ飛んでる」って。そんな時には美しい蝶に見とれてしまいます。害虫だったら意外性があったとしても嬉しくないですけどね。そうそう、いつか旅行に行ったときに、4月だというのに、雪が降ったこことがあったっけ。その時は、まさに『季節外れの』がドンピシャでした。
でも、やっぱり何でも、その季節なら珍しくなくて当たり前なのに、別の時に目にすると、不思議と急に素敵なものに変化してしまうんですよね。そして、それを見つけたときには本当に心が踊ります。久しぶりにテンションの上がるそんな体験をしてみたいです。

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