ぶ厚い触感

ぶ厚い本って、気後れしてしまうこともあるんですが、「よし、読んでやろうじゃないか!」とやたら気合いを入れたくなってしまうこともあるので、半々です。本棚に収まっていると、圧巻だったりもしますよね。大判の本であればまた別なんですが、特に文庫本だと、分厚い本を手にとるたび、「持ち歩きやすい」というメリットがことごとく排除されているのにも関わらず、なんだかうきうきとした気持ちになってしまうことがあります。作家さんによって、分厚い本を出されるかどうかって別ですよね。上下巻に分けたり、シリーズ分割したり出来るような長さが十分にあっても、敢えて一冊で納める方法にこだわる人も多いようです。京極夏彦さんのあのぶ厚さは、広く知られるところですよね。マンガだと、OPEPIECEなんかは、話の流れの都合を考えて、本来だったら話数オーバーのところを、敢えて収録している場合もあるそうです。手にとったとき、いつものコミックスと違う厚さを感じたら、そういうことなんでしょうね。一話一話が短い週刊連載の場合だと、そういうこだわりを持たないと、変なところで話がとぎれてしまうこともあるのかもしれません。どういう形にしろ、ぶ厚い本は読書に触感ももたらすよなと思います。

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