日本美術コレクション

先日、東京都美術館の開館100周年を記念した「大英博物館日本美術コレクション」に行ってきました。
開館時間になってすぐ入館したものの、長くじっくり見過ぎたことと、夏休みであったことからか、だんだん混雑してきて、その大盛況ぶりに圧倒されました。特に葛飾北斎のエリアだけ露骨に混んでて進みが遅かったですね……(笑)

さて、大英博物館にはおよそ800満点もの歴史的収蔵品(常設展示されているのはその中の一部)を誇っている博物館ですが、その中で4万点ほどの日本美術コレクションが収蔵されているそうです。
今回日本に里帰りしたのはその中からさらに厳選された品々。日本美術に詳しくなくとも一度は耳にしたことがあるような日本画家たちの作品を間近で見ることが叶い、感無量でした。

障壁画や屏風絵、蒔絵など、様々な作品が展示されていましたが、個人的に特にじっくり見れて嬉しかったのは版画です。
もちろん北斎や歌麿などの有名な版画家の有名な作品を見れたことも嬉しかったのですが、間近で見ることによって、刷ったときの流れや書き足された肉筆部の観察ができたのが良かったですね。中でも、強く版木を押すことによって模様を浮き出す表現には感動しました。
まじまじと見過ぎて他の観覧客からしたら変な人だったかもしれませんが(笑)

今回の展示で美術館側が見どころとして推し出していた襖絵についても触れておきたいと思います。
桃山時代から江戸時代初期にかけての狩野派が手掛けた襖絵で、かつて奈良県の談山神社の奥間を飾っていたそうです。廃仏毀釈の影響で襖絵を含む美術品などが画商の手に渡るなどして散り散りになってしまったのですが、その襖絵のうちの3組が今回150年振りに一堂に会しました。
そのうちの1組は2023年に発見され、翌年に学会にて大英博物館に収蔵されていた襖絵と一連の作品であることが発表されたそうです。
移ろう季節が繊細に描かれ、砂子が贅沢に使われ、絵の具を盛ることによって桜の立体感を表現した美しい襖絵で、多くの人が立ち止まってその姿をしっかりと眺めていました。個人的には襖のつなぎの木彫りや引手の部分がしっかりと現存していることにも驚きましたし、写真撮影が許可されたエリアだったのでしっかり撮影!
談山神社の奥間の襖にはおそらく箱根を一望する景色が描かれていただろうことが説明にありましたが、行方不明の残り2組もどこかで見つかって、すべての襖絵が並ぶ日が来たら良いな……などと思いました。(もしかしたら焼失している可能性もありますが)

当展示は10月まで開催されているので、是非実際に目にしてほしいです。

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