国立民俗博物館

先日大阪に行く機会があったので、ずっと行きたいと思っていた民俗博物館に行ってまいりました。

そう、あの岡本太郎の太陽の塔がある場所です。

太陽の塔も写真や映像で見るよりもだいぶ迫力があるというか、近くに立つと遠近感覚がおかしくなるような、くらくらするような感覚に陥り、それがなんとも言えない魅力を感じましたね。

今回は事前に予約などをしていなかったので塔の中にまでは入っていないのですが、次回は是非見て見たいです。

さて、本題の民俗博物館の方ですが、これがまた広くて広くて。

通常展示を全部を見て回ってしっかりキャプションを読んで、特別展に行って……としていると、とてもじゃありませんが1日じゃ足りそうにありません(笑)

今回初めて見に行って気に入った民俗博物館の理念のようなものがあるのですが、「こうして歴史的展示が集められた本館も、未来では遺跡の一つになるだろう(意訳)」というもので、そんなことを考えて博物館を建立するという考えが今までなかったので感心してしまいましたね。

展示の方も、それぞれの研究分野の方の熱意がこれでもかと言うほど詰め込まれており、もっと一つ一つ見ていきたかったのですが、時間の関係もあり早足になってしまったのが悔やまれます。

時間がない中、漫画のゴールデンカムイが好きだったこともありアイヌ文化のエリアを重点的に見て回りました。

漫画の中で出てきた道具や衣装などが実際に見ることができたのも嬉しかったですが、中でも学芸員さんが展示のために文化を学び作った帯や刺繍、それを作るに至ったエピソードの動画などを見ていると、文化や歴史の継承にじかに触れることができたようでなんだか尊い気持ちになりましたね。

また、アイヌの楽器の展示もあったのですが、その中にアンプなどをつないで現代的にカスタマイズされたものがあり、製作者の方はこれを展示に並べるのはどうだろう……と一度考えたそうですが、ここにそれが並ぶことさえも文化になればいいという考え方に、先程の民俗博物館の理念に近しいようなものを覚え、またまた感服してしまいました。

博物館や美術展に行く度に新しい知識や世界に触れることができるのは本当に嬉しいことだなと改めて感じた一日でした。

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