生きる事は螺旋のようなもの

先日出会った作品にとても興味深いことが書かれていました。それは娘が高校生の時に姿を消した母からの手紙からでした。
人間は巡りながらいつまでたっても同じような過ちを犯し、同じような道を歩んでいるようにみえます。しかしながらその円を描くような道は決して同じことを繰り返しているのではなく、少しずつ成長を遂げたり新しいことをしたりと進化しているのです。それは円を描くというよりらせんを描いているというほうが等しいのではないかということが書かれていました。とても漠然とした例えですがこの文章を読んだ時、私の心を強く打ちました。今までの自分のことを考えてみても同じよう行動をすることで失敗踏む事や、後悔することはたくさんあるものです。また風水学などでも10年毎に人は同じ道を辿ると言われているそうです。この同じような出来事が起きた時に、過去と同じ過ちをおかさないようにすればよい方向に運気は向いていくと聞いたことがあります。しかしながら、自分の感情や考えを優先させてしまうと、同じことを繰り返さないということは難しく感じるものです。
この物語では、母からの手紙を受け取った娘は新たなスタートラインに立つことを心に決めます。今まで過ごした土地を出て、全く知らない人達がいる環境で新しい仕事と人間関係をスタートさせるのです。それは数年前にその土地を飛び出して都会に出た時の心の拠りどころのなさと寂しさを埋めるためとは全く違った気持ちで挑むスタートでした。その後よきパートナーを見つけ彼女は生まれた土地へと戻り、その土地で生きてゆくことを決めます。
生きるということはこの物語が描いたことそのままなのではないかと感じます。失敗を恐れては何も出来ないし、過ちや後悔をするのも生きている過程として大切なことなのです。そんな様々な思いを胸にどう生きるかが、どんな線を帯びた螺旋を描くことが出来るかの決め手になるのだと感じました。

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