気が気でない電車

いつも電車に乗っている時には本を読みます。もちろん、座れたら……のお話ですけどね。立って本に集中している人も見かけますけど、私にはそれは無理です。揺れる中、よくそんなことができるなって感心してしまいます。そんな人を見ると、私も体幹を鍛えなきゃいけないなぁって思ってしまいます。そんな電車での読書ですが、座っていれば短時間でも意外と集中して読めます。ただ、物語の佳境に差し掛かったところで駅に着いてしまって降りなきゃいけなくなったりするから、そんなときには泣く泣く本を閉じます。
そんな電車での読書だけど、先日はちょっと様子が違ってました。運よく座れたから、小説の続きを開きました。でも、なぜか体が安定しないというか、読みにくいといった感じだったんです。なんだか運転が荒いような……。ものすごいスピードを出してるように感じてしまうんです。そして、駅に着く際には急停車、とまではいかないけど、そのたびに体が揺れます。そのうち、胸がざわざわして、なんだか気が気でなくなりました。以前あった電車の事故を思い出したりして、不安でしかたなくなったんです。そうなれば、楽しみだった小説もストーリーどころではありません。他の人は何も思ってないのかな。周りを見ても、みんな普通の顔をしています。まぁ、この状況であたふたする人もいませんよね。でも、心の中では私と同じように気になっていた人もきっといるはずです。結局、何事もなく無事に駅についたんですけどね。でも、残念ながら読書タイムは台無しでした。やっぱりスムーズな運転で、小説を楽しみたいものです。

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