先日の休みの日、朝のワンコのお散歩以外は一歩も外に出ることなく読書三昧で過ごしてしまいました。「あぁ、もうすぐ一日が終わるな」って思ってふと窓から外を眺めたら、低い空には白く光に照らされた雲と薄い水色の空が見えました。その白い光はやがてオレンジへと色を変えていくんだなって思いながら見ていたら、なぜか懐かしい気持ちになったんです。もうすぐ暮れていくこの空、いつかも見ていたような……。どこで見たんだろう。きっと思い出さないだろうと根拠なく思っていたのに、ふと思いついたんです。ずっと前に行った信州のペンションから見た空に似てるって。そうこうしているうちにみるみる下の方からオレンジ色に輝き出しました。そして、その移り変わりを眺めていたら、ある小説を思い出しだんです。暮れて行く空が出て来る物語ではありません。なぜだろう。ほとんど見えないくらい細い記憶の糸をたぐっていたら、ペンションの廊下やダイニングが見えてきました。そして廊下に置いてあった本棚も。そうなんです。ペンションに置いてあった小説です。夕日が本棚に差し込んでいたその光景を思い出しました。そうそう、友人とそれぞれが好きな本を部屋に持って行って夜の時間を過ごしたっけ。なんだか急に外に出たくなった私は「キャンディ、お散歩に行こうか」とワンコに声を掛けました。
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