ラベンダーの香り

私はラベンダーの香りが大好きです。芳香剤でもアロマオイルでも、まずはラベンダーを選んでしまいます。うっとりとして幸せな気分になるところが何よりも素敵です。そして、それに包まれるといつも思い出す小説があります。主人公の少女がラベンダーの香りを嗅いで、気を失ってしまったところから物語が始まって、タイムトラベルをするんです。本当に大好きな小説です。もう何度読み返したかわかりません。何度か映画化もされて、テレビでも放送されました。でも、主人公の少女はもちろん、全ての登場人物が小説を読んだことで私の頭の中には出来上がってるから、テレビなどの映像とのギャップに、どうしても違和感があるんです。やっぱり自分の頭の中のものが一番しっくりくるんです。小説は文字だけだけど、読む人によって異なったイメージを持ちます。だから、読者の数だけ登場人物の姿があって、風景だって色々あるんだと思います。けど、その物語は香りまでそこに織り込むなんて、なんて素敵な手法なんだろうって感心してしまいます。それは人間の記憶にすごく働きかけるものだと思うから、物語のスパイスになったんだと思います。そして、私はというと、ラベンダーとその小説が完全に結びついていますもの。香りって本当にすごい影響力ですね。

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