12月 20

縁は人生の宝物

女性5人、男性1人のメンバーで夕飯を食べました。年齢層も幅広く初対面の方もおり始めは少々緊張していましたが、だんだんと打ち解け和やかな雰囲気で時間が過ぎて行きました。この日は友達の習い事の発表会を観に行き、そこで出会った友達とその友人達とのラフで粋な会食でした。みんながどんな仕事をしているか、どんな日常を送っているのかもよく分からないけれど、こうした心地よい時を共に過ごせたのは集まったメンバーに、他者を色眼鏡で見るフィルターがなかったからだと感じました。だからこそある女性の波乱な半生の話に耳を傾けることや、海外で暮らしていた男性のおかしな経験などを聴くことができたのだと思います。それらの話は感慨深くて、私にとって未知なことばかりでした。そして帰る頃には、この仲間達がとても愛おしい存在になっていたのでした。
世の中にはたくさんの縁があります。以前読んだエッセイにも出会いが心を育むことについて書かれていました。この夜、あの日読んだエッセイの意味がようやく分かったような気がします。縁を紡ぐことで見えてくるものは、計り知れない素敵なことだと感じたからです。気持ちが豊かであるためにも、心の扉をオープンにして様々な価値観を知ることはとても意味があり自分が幸せになる一歩だと思いました。

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12月 07

ブレない心で他者と接すること

「悪いこと」とは一体どんなことなのでしょう。罪を犯すことや他者を傷つけること、自分を傷つけることなど、色々な視点から考えることができます。
先日読んだ小説にはとても興味深いことが書かれていました。それは噂や耳にした会話から、その人の存在を勝手に決めつけることでした。こうした観念はいとも簡単に深い心の傷を負わせることができるのです。私達は神様ではないため「好き嫌い」の感情は存在するものです。それは生理的であったり何かの出来事が引き金になったりと様々なパターンから沸き起こるものだと思います。しかしながら自分の気持ちではなく他者から聞いたことで勝手に思い込んでしまい、あたかも「悪」だと決めつけてしまうことはとても恐ろしいことだと思います。
この作品の主人公は学生時代にこうした経験に遭遇したことで、内面に大きな変化があったと話します。その逆境から得たプラスなことは他者を見る目ができ、よい友達を持つことができたことでした。その一方で幸せな日常はもろくも簡単に第三者の言動で崩れることも知ったと言うのです。そして時折夢に当時のことが出てきてうなされることもあると語っていました。若い頃の一つの経験がそれほどまでに、影響を及ぼすことを改めて知ったと同時に自分の言動についても深く考えさせられました。自分のブレない視点を持つこと、誰かの発した一言でゆるぐことなく自らの心で人との関係を築くことの大切さを改めて知ったのでした。

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11月 23

過去に目を背けずに生きること

強い悲しみに襲われた時、私達はそれを必死に捉えようと様々な思考を巡らすものです。しかしそれが余りにも重く苦しいことである場合、思考を巡らすことすら出来ずただ一つの断片として心に陰を落としてしまうこともあるようです。ふと手に取った一編の小説は苦悩に立ち向かい、そこから再生した男性の物語が描かれていました。
海がある町に住む主人公は大きな台風が訪れた日の午後、近所の海岸へ出掛けます。台風の目に当たっていたため、辺りは不気味な程静かでした。20分ほどしたら家に帰ろうと思い、砂浜に腰を下ろし友達とその犬と遥か彼方にある地平線を眺めていました。その時何か恐ろしいことが起こると直感したのも束の間、大きな津波が襲い友達とその犬は帰らぬ人となります。このことがきっかけとなり、その瞬間に見た現実か錯覚か分からない光景が恐怖として心の底にいつまでも存在するようになりました。過去の一瞬にして起こったその出来事により、亡き友と過ごした思い出すら苦痛として刻まれます。そして何十年もの月日が経ち、友の残した絵を見てもう一度この海を訪れたことで彼の心は再生へと向かいます。それまでの葛藤や苦悩は計り知れないほどに強いもので、まるで大きな津波にこの男性の心が奪われてしまったかのように感じたものです。
この小説で強く刻まれたことは主人公が語る「恐怖から目を背くこと」でした。忘れたい出来事から逃げることは、自分を追い込み傷つけることを知りました。今まで生きてきた中で起こった様々な事柄は、胸の中の引き出しにしまってあります。もし過去が私を押しつぶそうとするのであれば、それに立ち向かうことで少しずつ未来は再生されていくのではないかと感じるのでした。

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11月 10

悪女が後押ししてくれる人生もある

忘れられない幾つかの小説あります。何年も前に読んだものから最近出会った作品まで、それらの物語は私の心の中で色褪せずに存在し続けています。
ここ最近特に思いを巡らしているのは、ある推理小説です。名前や職業を変えて罪から逃れながら生きる主人公の女性と彼女を追う刑事、彼らを取り巻く者達からなる壮絶な物語は私を圧巻させ、今もなお魅了し続けているのです。そこまで強く心にあり続ける理由は、主人公の行動力です。悪事を重ねながらも自らの意志のままに生きて、男性を虜にする彼女はとても美しい悪魔です。しかし己の目的の明確さと行動を起こす力はカリスマ的でもあり、憧れさえ抱かせます。こうした主人公への思いが沸々と私の中に起こるとき、何かに怖じ気づいていて前に進むことができない自分の状況を知るのです。もしくは決断していても、一歩踏み出る勇気が湧かない場合もあります。
ちょっとした躊躇は心を弱めてしまいますが、ここから飛び出したいという強い願いが状況を好転させてゆくことを学んできました。その心の変動には小説の世界でとてつもない魅力を醸し出してきた罪深き悪女が、一役買ってくれることを何度となく経験してきました。
どんな時も目標に向けて一目散に生きることは難しいものですが、遠回りをしながらも目的に辿り着くことができればとそれでよしと思っています。悪いことはしてはいけませんが、強き野望を持つ文学作品のヒロイン達から学ぶものがある事は嬉しいことです。こうしたことから文学に出会うことは、生きてゆく上で重要なことを知ることでもあるのだと思うのでした。

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10月 26

やっと辿り着くことが出来た街

きっかけがないとなかなか訪れることがない「場所」があります。特にそこが自分の生活圏内から離れている場合などは、用事がないと余り行くことがないような気がします。
数週間前の晴れた休日にある街を訪れました。友人とその子供と一緒に街一体で行われていたジャズフェスティバルへ行くためです。
美味しいランチも完食してライブ鑑賞のかたわら、フェスティバル会場から少し離れた大きな公園に行くことにしました。その道すがら感じたことはウィークエンドのオフィス街は人通りも少なく、それでいて洗練されていることでした。公園へのお散歩途中にお洒落なレストランとセレクトショップや美術館が入ったビルの中庭に立ち寄りジャズの演奏を聴き、ささやかな幸せを感じながら午後の時を過ごしたのでした。
いつのことだか忘れてしまいましたが、この街について書かれた雑誌を読んだことがあります。その時、「いつか散策してみたい」だと思ったのですがあれからもう何年も月日が経ち、そんな気持ちを抱いたこともすっかり忘れていました。しかしこうして訪れる機会が巡ってきて、休日を過ごしたことで「あの時」の気持ちを思い出したのでした。
都市はどんどん変化を遂げているため、私が手にした雑誌に掲載されていた記事よりも幾分変わっているかもしれません。でも歴史ある建造物や老舗店、大きくて緑豊かな公園はそこにあり続けており訪れる者によき時間を与えてくれていることを改めて知りました。行きたい場所へ大切な友達と行くこと、昔からあるものと新しい文化を肌で感じることは私の暮らしに潤いとやすらぎを与えてくれたのでした。

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10月 13

お寺の和室で語り続ける陶器

今から何年も前のこと、由緒あるお寺の和室を訪れました。都会の幹線道路に面した寺院ですが、一歩中に入ると池と緑がとても美しい趣がある空間だったことは今でも脳裏に焼き付いています。境内には仏像様が凛と佇んでおられ、ご利益がある巨大な数珠はまるで大きな蛇がとぐろを巻いているようでもありました。そんなお寺の和室には仏教に密接に関わる掛け軸が飾られ、その下には不思議な陶器が置かれていました。大きくて白いそれは壺のようでしたが、物を入れることは出来ないように見受けられました。なぜなら本来空いているはずの部分にユニークな形をした突起が散りばめられており入り口を塞いでいたからです。そこにいた初老の女性がその置物について質問したところ、それは「花瓶」だとお坊さんは答えました。しかしながらそれは花瓶には見えず、芸術作品としてそこに君臨しているように感じたのでした。その陶器に込められた作者のテーマは「先入観に囚われずに物事をみること」だそうで、自分が認識している花瓶とは大きく異なることに驚いたことは言うまでもありません。お坊さんがおっしゃっていたその逸話はとても印象に残っていて、「固定観念」や「物事を一定の方向からしか見ずに決めつけること」を深く考えさせられました。
骨董品や陶器などの芸術作品は、時として人の心に強く刻まれるものです。私が好きな今は亡き骨董屋を営んでいたエッセイストが書いた随筆にも美術を通して感性を磨くことや学ぶことが書かれており、読んでいるととても勉強になったものです。ただそこにあるだけで様々な思考を抱かせる作品の凄みは、人の心を魅了することをあの花瓶は教えてくれました。あの日に出会った陶器を思い出した今、骨董を愛した随筆家の本が無性に読みたくなり本屋へ足を運ぼうと思っています。

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9月 29

ラブとピースで満たされるために

テレビを観ていると心痛む事件の報道が目につきます。どの時代にも犯罪はあるものですが、いつでも心穏やかに暮らしてゆきたいと思うのが人間の常なのではないでしょうか。「愛と平和」で満ちた世界で個々を尊重し合えることは、素晴らしいことです。そのための第一歩は、それぞれが日頃から過ごしている小さなコミュニティの中で、充実したよき時間を過ごすことだと思います。
私の友達は共存し思いやりある社会になるためには、まず自分が幸せになることが大切だと言います。心の中には少なからず嫉妬や嫉み、恨みなどのネガティブな気持ちがどこかにあるものです。幸せであるためにはこうした思考を溜め込まないことと供に「自己ジャッジをしない」ということがあるそうです。「きっと私はこれをやっても上手くゆかない」「昔からの苦手分野だから挑戦するのを辞めよう」など、やらないうちに行動を制御することは自ら可能性を制限するだけではなく、充実した生き方をしている人々に対しての嫉妬にも繋がるものです。
生きることは失敗しながらも成長してゆくことです。そのため昔は出来ないことでも今出来ることは数知れずあるものなのです。以前読んだ書籍にも人生を楽しむ術が書いてあり、幾つになっても何かに挑戦することの大切さが書かれていました。年を重ねるからこそたくさんのことを経験して、それを踏み台に挑戦できることもたくさんあることをこの本から学びました。こうした心を持ちながら己を探求することは、自分を好きになると供に人にも優しくなれるのではないかと感じます。軸をしっかり持ち決してそこに固執せず、周囲との調和を大切にしてゆきたいものです。

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9月 04

手軽に足湯で健康促進

冷えは万病の元と言われています。体温が低下すると免疫力も落ちてしまうため、冷やさずに暖めることを心掛けたいものです。特に冬の寒い時期は手足などの末端が冷たくなることも多く、真夏は冷房の風に当たることで寒さを感じることもしばしばです。汗をかくことが出来ず熱を閉じ込めてしまうことで内臓器官の働きが低迷することもあるそうで、体温調節は一年を通してあなどることのできない大切なことだと感じます。
昨晩オーガニック食材を販売するお店で頂いたカレンダーをペラペラとめくっていたら、とても興味深い豆知識を発見しました。それは「足湯」です。少々熱めのお湯に塩やオイルを垂らして浸かるというとてもシンプルなものでした。手軽に出来るため休日に読書をしながら足を温めるのもよさそうだし、好きな香りのアロマオイルを入れることで心身供にリフレッシュできそうです。
体を暖めるためにも、湯船に浸かることがいいと言われています。私もなるべく実践しており、汗をかいて水分を補給することで疲れを癒し鋭気を養うことができるからです。しかしながら忙しいとシャワーで済ませてしまうことも多いもので、ついつい手を抜きがちです。足湯ならちょっとした時間にも実践できそうで、私も今後やってみようと考えています。こうした健康に暮らすためのちょっとした知恵や工夫を知ることは、生活を楽しみ元気でいるためのよいエッセンスになりそうです。

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8月 20

フリーダムを感じること

「自由って何だろう」とふと考えることがあります。好きな映画や本を読み、好物な食事を摂り、やりたいことを存分に楽しむ生活。誰にも邪魔されずに昼過ぎまで寝ること。自由を満喫する方法は、日常生活の中にたくさんあります。私がこの言葉を実感するのは、ネガティブな気持ちを忘れて心の底から笑える時でしょうか。例えば気の置けない仲間達とライブを観ながらビールを飲んで、音に身を任せていると、大きな声で「フリーダム」と叫びたくなるものです。
さて今から数年前にフリーダムな音楽イベントについて書かれた本を読みました。この本と出会った時、世の中には私と同じことを考えている人がいることに共感し嬉しく思ったものです。その書籍はアメリカのジャムバンドのファンが書いたもので、ロングセットのライブに行ったことが鮮明に刻まれていました。一晩中ステージで演奏するバンドと思い思いに音楽を楽しんでいるオーディエンスの姿がとても微笑ましくて、読み終わった時には私も幸せな気分になりました。ダンスをするもよし、恋人と寄り添いながら愛を確かめるもよし、最前列で空に向かって手を挙げながらバンドに熱い視線を送るもよし。それぞれがそこにいることを謳歌している姿から「自由」という単語が頭を過ったものです。そして最も心に残ったのは、著者がこのライブで音に浸りながら、身に起きた今までの様々なことが思い出され消えてゆき、ライブが終了した時には気持ちがクリアな方向に向いていたことでした。この著者の経験から束縛されず囚われずに心を自由にさせることで、本来の自分を受け入れることが出来ることを知りました。心も体も解放させることは生きる鋭気に繋がるのだと思い、私もそんなイベントに参加してみたいと思ったのでした。

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8月 05

別れを恐れず出会いを信じて

今は亡きミュージシャンのある一曲にまつわるエピソードが忘れられません。この曲は海外アーティストの作品をカバーしており、日本語の詞で歌われています。てっきり別れた彼女のことを歌っていて、男性の弱さを表現した曲だと思っていました。しかし本当はこのシンガーの母親のことを歌っていることを最近知りました。この方の母が亡くなった時、その女性は本当の母親ではないことを父から聞かせられます。そして産みの母もまたこの世にいないことを知るのです。とても明るいメロディー乗せて歌われたこの曲がこんなにも深い意味があったなんて知らなくて、それを聞いた時茫然としたと同時に切なさが込み上げてきました。たくさんの音楽ファンを魅了してきたこの男性にこんな過去があったとは知る由も無かったのです。
時折このミュージシャンのアルバムを聴いては、昔観たライブを思い出します。パワーがあってソウルフルでカッコよくて人間味溢れていたあのステージに出会うことがもうないことを寂しく感じます。でもライブという場で彼が生きていた時間を共有していたことは、私の人生のかけがえのない思い出として残っています。
年を重ねるということは音楽や文学、また人との出会いが増えてゆくものです。そして出会いの分だけ別れも経験しなければいけないことを常々感じます。それでもたくさんの作品に出会いたいという自分の欲望を信じて、いつまでも文学や音楽を探求してゆきたいと思います。こうした気持ちを持ち続けることは人生を豊かにしてくれると信じているからです。

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